二酸化チタン

Titanium Dioxide

EUが2022年に禁止、日本は認可継続

用途: 着色料 INS: 171 CAS: 13463-67-7

この添加物が含まれる食品

M&M'sなどのコーティングチョコガム(Freedent等の白いタイプ)ラムネ菓子マシュマロホワイトチョコレート

商品により使用の有無は異なります。成分表示を確認してください。

国別規制ステータス

🇯🇵 日本 認可
🇪🇺 EU 禁止
🇺🇸 米国 認可

二酸化チタンは白色着色料として食品や医薬品に広く使われてきたが、EUは2022年にナノ粒子の遺伝毒性懸念を理由に食品への使用を全面禁止した。日本と米国では引き続き認可されている。

なぜ海外で禁止・規制されているのか

欧州食品安全機関は2021年の再評価で、二酸化チタンのナノ粒子が遺伝毒性(DNA損傷)を引き起こす可能性を排除できないと結論。「もはや食品添加物として安全とはみなせない」とし、2022年8月にEU全域で食品使用が禁止された。化粧品や医薬品への使用は継続されている。

健康上の懸念

ナノ粒子としての二酸化チタンが腸管バリアを通過し、DNA損傷を引き起こす可能性。動物実験では腸管への蓄積と炎症反応が確認されている。ただし、経口摂取による発がん性の直接的証拠はまだない。

IARC分類: グループ2B(人に対して発がん性の可能性あり)

ADI(許容一日摂取量): 欧州食品安全機関はADI設定不可と判断(2021年)

日本の立場

食品安全委員会は2022年に「EUの評価結果を注視する」としつつ、「現時点で直ちに食品健康影響が生じるとは考えにくい」との見解。厚労省は使用基準の見直しを検討中だが、禁止措置は取られていない。

規制の経緯

1966 米国で食品着色料として認可
2006 国際がん研究機関がグループ2Bに分類
2016 欧州食品安全機関が再評価を開始
2021 欧州食品安全機関が「安全とみなせない」と結論
2022/8 EU全域で食品添加物としての使用禁止
2024 日本は認可継続。使用基準の見直しを検討中

出典: FFCR(令和7年8月25日版)、EU Regulation (EC) No 1333/2008、FDA 21 CFR、EFSA Scientific Opinions、食品安全委員会評価書
分析: LivData独自クロスリファレンス。