臭素酸カリウム

Potassium Bromate

EU・中国・ブラジルで禁止、日本は「残留なし」で認可継続

用途: 小麦粉処理剤 INS: 924a CAS: 7758-01-2

この添加物が含まれる食品

食パン(山崎製パン「超芳醇」等の一部商品)ピタパントルティーヤホットドッグ用パン

商品により使用の有無は異なります。成分表示を確認してください。

国別規制ステータス

🇯🇵 日本 認可
🇪🇺 EU 禁止
🇺🇸 米国 認可

臭素酸カリウムは小麦粉の品質改良剤として使用され、パンの食感を向上させる。EUやカナダ、中国、ブラジルでは発がん性を理由に禁止。日本では「最終製品に残留しないこと」を条件に認可されている。

なぜ海外で禁止・規制されているのか

国際がん研究機関がグループ2B(人に対して発がん性の可能性あり)に分類。動物実験で腎臓腫瘍と腹膜中皮腫が確認された。EUは予防原則に基づき食品添加物としての使用を禁止。カナダ、中国、ブラジル、韓国なども禁止措置を取っている。

健康上の懸念

動物実験で腎臓腫瘍を引き起こすことが確認されている。加熱により分解されるため、十分に焼成されたパンには残留しないとされるが、焼成が不十分な場合のリスクが指摘されている。

IARC分類: グループ2B(人に対して発がん性の可能性あり)

ADI(許容一日摂取量): 設定なし(残留しないことが使用条件)

日本の立場

厚労省は「最終製品に臭素酸が残留しないこと」を使用条件としている。2014年に業界団体が自主的に使用中止を要請したが、法的拘束力はない。山崎製パンは2020年以降、使用を再開した製品があり、消費者議論が活発化。

規制の経緯

1953 米国で食品添加物として認可
1982 日本の研究で動物の腎臓腫瘍を確認
1990s EU、カナダ、中国などが順次禁止
1999 国際がん研究機関がグループ2Bに分類
2014 日本のパン工業会が自主的に使用中止を要請
2020 山崎製パンが一部製品で使用再開、議論が再燃

出典: FFCR(令和7年8月25日版)、EU Regulation (EC) No 1333/2008、FDA 21 CFR、EFSA Scientific Opinions、食品安全委員会評価書
分析: LivData独自クロスリファレンス。